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エンドポアインプラント [インプラントの種類]

 このインプラントの特徴は、なんと言っても適応範囲が広いことです。

 例えば、下顎の骨吸収の激しい患者様は、今までのインプラントでは難しいことが多く、インプラントを諦めなければならないことがありました。

 また、上顎で、上顎洞底までの距離がない場合、具体的には、今までは、最低13ミリ骨がなければ失敗する例が多く見られました。現在ではソケットリフトGBRという方法が確立され、かなり条件の悪い患者様にもインプラントができるようになってきましたが、それでも、手術が難しい場合が少なくありません。

 その問題を解決したのがこの「エンドポアインプラント」です。

 このインプラントは、表面に「ポーラスコーティング(多孔質被覆)」することにより、通常のスクリュータイプの約3倍の表面積を持たせてあります。

 そのため、短くても従来型のインプラントよりも、骨と接する面積が大きいため、維持力は勝るとも劣りません。

 したがって、従来型のインプラントよりもずっと短くすることができます。短いものを入れるということは、患者様の手術時の負担を減らすことにもなりますし、また、今まで骨がないために、インプラントができなかった人にも、インプラントでの治療を可能にした画期的なシステムです。

スクリュー型インプラントは、骨とインプラントの界面で2次元的に固定されるため、インプラントが回転運動をおこしてしまうことがあります。

エンドポアインプラントのポーラスコーティング(多孔質被覆)は、組織とインプラントの緻密な絡み合いが可能となります。チタン合金製の微小球体が焼結することによって生じた微小な多孔質構造が骨の侵入増殖を促進させます。これによりインプラントが3次元的に骨内にしっかりと固定され、垂直、水平および回転運動を引き起こす力に対し高い抵抗性を有します。

従来型インプラントとの大きさ・表面積の比較


 エンドポアインプラントの多層ポーラスコーティングは、表面積が機械加工式のスクリュー型インプラントの約3倍に相当します。従って、骨によるインプラントの固定が向上し、インプラントの長さを著しく短縮できました。インプラントの骨埋入部の長さが短いので、骨吸収の著しい患者さんでも選択できます。