インプラント治療はこの10数年、飛躍的な進化を遂げました。今思い出すと、10数年前によくおこなっていた議論のひとつに 「インプラントは上顎にも適応できるのか?」というのがありました。いろいろな先生が、いろいろな意見を述べておられました。…「絶対行うべきでない…」 という意見もあれば 「骨量の多いところなら条件付きで…」というように、否定派の先生もおられれば、条件付き肯定派の先生もおられました。
しかし、現在ではそのような議論は全くされておりません。「上顎にインプラント治療を行う。」ということは今では当たり前のことだからです。また、今まで 「いかに条件の悪いところにインプラント治療を行うか?」ということが最近まで議論され続けてきました。
もちろん現在でも話題の中心のひとつには違いありませんが、最近多いのが、「いかに患者様が手術直後から快適に過ごせるか?」という議論が多いような気がします。
今まで上顎で6ヶ月、下顎で4ヶ月といわれてきた治癒期間を現在最新のインプラント治療では、上下を問わず、2ヶ月程度で人工の歯を作り、そして機能させることが可能となっています。また、「イミディエット・ローディング」と言って、1回法のインプラントを埋入し、初期固定をしっかりした後、治癒期間中も仮歯を作り、普段の食事等に不自由がないように、負荷をかけながらインプラントと自分の骨が結合するのを待つ、という方法が開発されてきました。このような新しい方法のおかげで、患者様はまたひとつ、手術直後から快適さを手に入れることができるようになりました。
ただし、この手法は、かなりの経験と、インプラントの初期固定の確かさを、客観的に図ることのできるシステムが不可欠だと私は思います。患者様の快適さを優先するあまり、インプラントがオステオインテグレーションできないような結果を招くと本末転倒になるからです。
私自身は、「まあ、2ヶ月ぐらいなら患者様にガマンでもしてもらおうか…」と、つい思ってしまうのですが…
なにはともあれ、インプラントの進化はすさまじいものだと思います。そのときは「常識」と思われていたことも、ほんのわずかな時で、ひっくり返ることもありえるのです。我々歯科医師も、常に最先端の技術を学ばないと、1年後、2年後には取り残されることにもなりかねません。
ある先生から聞いた言葉が思い出されます。
「おれは下顎にしかインプラントは打たないよ。」…・・
きっとその先生の頭の中は10年前から止まったままなのでしょう。明日はわが身・・歯科医は一生勉学にいそしまなければなりません。
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